「ズートピア2」を視聴したので、ネタバレは極力抑えながら前作と比べた感想や見どころを忖度なしで徹底レビュー!
結論から先に言うと、前作のようなミステリーの快感を期待すると賛否が分かれる一方、ジュディとニックの関係性を描く続編としてはかなり完成度が高い作品になっています。
気になる恋愛要素についても触れていますので、ぜひご覧ください。
【結論】「ズートピア2」レビュー
先に結論をまとめると、映画「ズートピア2」は前作のミステリー的な面白さを引き継ぐ作品というよりも、
ジュディとニックの関係性や“違いのすり合わせ”に焦点を移した続編です。
そのため、前作のどんでん返しの快感を求めるか、キャラクターの変化を楽しむかで、作品に対する評価が大きく変わる可能性があります。
具体的に何が面白くて、何が微妙だったのか?は「ズートピア2」がつまらないと言われる理由以降をご確認ください。
前作との違い
前作「ズートピア」との設定、ストーリー構造などのざっくりとした違いは以下の通りです。
- ニックが詐欺師ではなく、正式な警察官になった
- 新しいエリアや種族が登場する
- 前作ほどミステリー要素は強くない
時系列としては、前作から数ヶ月程度しか経っていないため、キャラクターの関係性などに大きな変化はありません。
「ズートピア2」の評価は高い?海外レビューもあわせて解説

客観的な評価を見ると、「ズートピア2」は全体としては高評価寄りだが、前作ほどのインパクトはないという評価が多い作品です。
Rotten Tomatoesでは批評家スコアが高く、Metacriticでも概ね好意的な水準にあることから「駄作扱いの続編ではない」ものの、評価は大きく2つに分かれています。
- 高評価:キャラクターの魅力・バディ関係・家族向けとしての完成度
- 低評価:前作ほどのどんでん返しがない・新鮮味が弱い
要するに、キャラクターの関係性や成長に焦点を当てると面白い作品ですが、前作のような2転3転するミステリーを期待すると「なんか違ったな」という印象になりやすいです。

面白いけど、前作とは違うタイプ
映画「ズートピア2」の作品情報
| 公開年 | 2025年 |
|---|---|
| 上映時間 | 1時間48分 |
| 脚本 | ジャレド・ブッシュ |
| 監督 | ジャレド・ブッシュ バイロン・ハワード |
| 制作総指揮 | ジャレド・ブッシュ ジェニファー・リー |
| 制作会社 | ウォルト・ディズニー・アニメーション |
| 出演 | ジュディ・ホップス(吹き替え:上戸彩) ニック・ワイルド(吹き替え:森川智之) ゲイリー(吹き替え:下野紘) パウバート(吹き替え:山田涼介) |
前作に登場したニック、ジュディをはじめとした吹き替え声優は、全員続投しています。
あらすじ
単独捜査で、ズートピアへの立ち入りが禁止されているはずの爬虫類のうろこを見つけたジュディ。
しかし、相変わらずの指示無視行動に腹を立てたボゴ署長はジュディの「街に蛇が入りこんだのでは」という訴えに耳を貸すことなく、ニックとのバディ解消も視野に、パートナーセラピーを受けるよう命ずる。
事件を放置できないジュディは、ボゴ署長にバレないように手がかりを追ってズートピアの創設者一家のパーティー会場へ潜入するが、「リンクスリーの日誌」を盗もうとしたヘビのゲイリーの仲間だと思われて逃亡を余儀なくされてしまい……。
前作「ズートピア」から9年越しで劇場公開された「ズートピア2」は、前作での事件解決から数ヶ月後を描いた物語です。
正確にどのくらい時間が経ったかは言及されていませんが、
- ニックが警察学校を卒業
- 正式にバディを組んで1週間
という設定なので、前作からの時間経過はおよそ半年〜1年未満と考えて良いのではないでしょうか。
前作でニックとジュディが共に過ごした時間は、実質的に48時間程度。
「ズートピア2」では、そんな2匹がその後どうなるのか?
違いが大きすぎる相手でも、パートナーとして信頼関係を築き、上手くやっていくことは可能なのか?というテーマが問われています。



前作から引き続き”多様性”をメインテーマにしつつも、今作ではより”互いの違いにどう向き合うのか”に焦点を当てているのが特徴です
ズートピア2はつまらない?そう言われる4つの理由
「ズートピア2」は前作とは焦点の置き方が異なるため、ミステリーとしての展開を期待するか、キャラクターの関係性の変化を楽しむかによって、評価が分かれやすい作品です。
ミステリーから関係性へと焦点が移っている
「ズートピア2」がつまらないと言われる最大の理由として思い当たるのは、前作のような事件の真相を追う快感が相対的に弱いことです。
前作はミステリーと社会風刺を中心に、謎が謎を呼ぶ構造やミスリードやどんでん返しが魅力的だったのに対し、今作は
- 最初から悪者の正体がある程度明かされている
- 事件そのものよりジュディとニックの関係性に焦点が当たっている
というのが大きな違いになっています。
なので、「ズートピア2」でも前作のようなどんでん返しやミステリーを期待すると物足りなく感じる可能性があります。
メッセージ性が前に出ている
前作にも言えることではありますが、「ズートピア」は差異・共存・信頼というテーマを明確に押し出しているのが特徴です。
しかし「ズートピア」はPG指定のディズニー映画。
おそらく、子どもにも理解しやすいように……という配慮の結果、直接的なセリフになっているのが目立ちました。
これが人によっては「説教くさい」と感じるケースもあるようです。
ジュディの描写にストレスを感じやすい
今作では、ジュディの理想主義や行動の早さが前面に出ており、見る人によっては「自分勝手」「ニックが振り回されている」と感じる場面があります。
特に、冷静で状況判断を優先するニックとの対比によって、ジュディの行動は相対的に「先走り」「暴走気味」に見えやすくなっていると感じました。
ただ、この構図は制作側が意図的に組み込んでいる可能性が高く、実際、制作陣は本作の出発点として「2人はまだ完成された名コンビではない」という前提を置いています。



今作のジュディは「正しい行動をするキャラ」ではなく、未完成なパートナーの片側として描かれている側面が強い
言い換えると、本作は「理想的なバディ」を描くのではなく、価値観の違う2人がどうすり合わせていくかという過程を描いています。
「ズートピア2」をおもしろいと感じるか、つまらないと感じるかは、「未完成な関係の変化」を楽しめるかどうかで大きく変わりそうです。
ハマり役が多いけど、強烈なキャラや登場シーンがない
「ズートピア2」にも、たくさんの魅力的な新キャラクターが登場します。
ですが、前作のフラッシュ登場シーンが強烈すぎて、それに勝るものはなかったなというのが正直な印象です。
ただ、声優さんのチョイスなどは全体的にかなり良く、特に山田涼介さんが演じたパウバートはハマり役でした。



山田涼介さんなら俳優でも声優でも、なんでも食っていけるなって感心した
ゲイリーについても下手にゲスト俳優をチョイスするのではなく、下野紘さんに任せたのもナイス判断。
……と、キャラクターの魅力は文句なしで十分だったのですが、全体的にパロディや単発ギャグ、メッセージ性を詰め込みすぎて、一撃必殺みたいな強烈さが薄れちゃったかなと思います。
映画「ズートピア2」見どころ
ここでは「ズートピア2」の面白かったところや、見どころについて紹介します。
ニックとジュディは違いを乗り越えてパートナーになるのか、一発屋で終わるのか?
前作は肉食動物と草食動物という、人間でいえば人種レベルでのざっくりとした違いに焦点を当てていたのに対し、「ズートピア2」では”個人としての違い”が描かれます。
ボゴ署長が「バディとして大切なのは、お互いの意見を合わせること」と部下に伝えているシーンがありますが、ジュディとニックは意見が合うことなんてないほど正反対。
バディとしては致命的とも言える違いのせいで、ジュディとニックは開始早々バディ解散の危機に直面してしまいます。
今作では、ジュディの先走りや理想先行の振る舞いが前作以上に目立つため、観客によっては「ジュディが自分勝手に見える」「ニックが振り回されていて可哀想」と受け取る余地があります。
ただしこれは欠点というより、2人がまだ“完成された名コンビ”ではないことを意図的に可視化した描写の可能性が高いです。
良いバディになるためには、同じであることが必須なのか?
事件を追いながらたくさんの違いを目の当たりにし、衝突を繰り返すジュディとニックが、最後にどんな結論を出すのかに注目です。
新エリア・新種族の登場
「ズートピア2」では、前作に登場しなかった爬虫類や半海洋生物といった新たな種族・新たなエリアが登場し、物語の舞台が広がります。
新キャラに見応えがあるのはもちろんのこと、哺乳類の間では当たり前だった常識が新エリアでは通用しないなど、まったく違った考え方やルールがあるという点がリアルでした。
例えば、お礼などでコインを渡すのはズートピアでは普通だけど、新エリアでは誤飲につながるので硬貨ではなく魚が主流とか。
こういった文化や考え方の違いって、現実世界ともリンクしますよね。
そしてこの新エリア拡張の件で興味深いのが、一部のアイデアはテーマパーク側のズートピア構想から逆輸入されたというところ。



映画→テーマパークは一般的だけど、逆パターンはめずらしい
新エリアはズートピア創立のときに切り離されたエリアらしく、まったく違う空気感だったのも面白かったです。
ニックジュディの気になる恋愛要素は……
「ズートピア2」では、ニックとジュディが恋愛的に発展するのか!?という点もかなり注目されていたように感じます。
結論から言うと、恋愛要素は明確に断定される段階までは踏み込んでいません。
ただし、単なる同僚以上の情緒的な結びつきはかなり強く描かれており、見る人によって“恋愛前夜”にも“唯一無二の相棒関係”にも読める描写になっています。
つまり今作は、恋愛の成就を描くというより、関係の定義をあえて固定しない一番盛り上がる描写になっていました。



こういうのって、脈あり!?どういう意味!?っていう時期がいちばん楽しいよね
映画「ズートピア2」はどこで見れる?
映画「ズートピア2」を見るなら、ディズニープラスがおすすめです。
ディズニープラスでは、以下の「ズートピア」シリーズがすべて見放題配信されています。
- 「ズートピア」
- 「ズートピア2」
- 「ズートピア+」(短編シリーズ)
DMM TVやPrime Videoなどでも映画シリーズの配信はありますが、レンタルまたは購入のみです。
短編シリーズの「ズートピア+」はディズニープラスの独占配信となっており、他の動画サイトでは視聴できません。
他のVODとの違いを比較したい方はディズニープラスは高い?料金や他社との違いを徹底比較!をご覧ください。
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よくある質問
「ズートピア2」からでも楽しめる?
楽しめます!



ただ、個人的には「ズートピア」を視聴してから見るほうが、より面白いです。
はじめてでも楽しめる根拠としては、まず「ズートピア2」は前作から時間がそこまで経っていないことが挙げられます。
大きな違いは「詐欺師と警官」という関係が「警察官として正式なバディ」になったという点くらい。
そのため必要な事前知識というのもなく、「ズートピア2」をいきなり見ても楽しめる作りになっています。
ただ、「ズートピア2」の大きなテーマとなっているのは、異なる性質をもつ相手でも信頼し、わかり合うことができるか?です。
そのため、詐欺師と警官という、個人の相性以前に、立場も対照的だった頃も知っておくとより関係性の変化を味わえます。
ズートピア2は大人向け?気まずいシーンや怖いシーンはある?
「ズートピア2」はPG作品のため気まずいシーンや怖いシーンはなく、家族で見ても問題ありません。
ただし、テーマはかなり大人向けで、子どもには事件ものとして見える一方、大人には関係性と社会の話として見える二重構造になっています。



子どもと一緒にみて、数年後にもう一度見返したら「あの時はこう思ったけど、今はさ……」っていう会話が楽しめそう!
「ズートピア3」はある?
現時点で「ズートピア3」の正式な制作発表はされていません。
しかし、エンドロール後に鳥類登場を示唆するポストクレジットがあったことから、続編制作も視野に入れている可能性も高いです。
「ズートピア」シリーズを手がけているジャレド・ブッシュさんは、映画1本の制作におよそ5年かかると発言しているため、もし続編が出るなら早くて2031年頃以降〜になるかもしれません。
日本語吹き替えはある?
「ズートピア2」は、日本語吹き替え版が用意されています。
ディズニープラスなら「ズートピア」シリーズ以外にも、日本語吹き替えつきの魅力的な作品を見放題で配信中です。
具体的なタイトルは【日本語吹き替えあり!】ディズニープラスのおすすめ作品12選でまとめています。
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